お茶の作法を間違わないために!抹茶の正しい飲み方を解説

お茶の作法はさまざまなものがあり、流派によってそれぞれ異なります。お茶会では心配りを忘れないことが大切であり、まず列席者や主催者に感謝の気持ちを表し、お茶やお菓子を楽しみましょう。今回は、お茶の作法や押さえたいポイントなどについてご紹介します。

 

抹茶は正しく飲もう

お茶に詳しい人と付き合っていると、時折お茶会に呼ばれることもあるでしょう。しかし、実際には作法がわからず困ってしまったという経験を持つ方も多く見られます。

作法を知らないと恥をかいてしまう恐れもありますし、周りの人に迷惑をかけてしまいます。基本の飲み方を知っておけばお茶会にも気軽に参加できるので、ぜひ正しい飲み方を覚えておきましょう。

「お先に」の心配りが大切

お茶の作法では、抹茶よりもお菓子を先にいただきますが、あまりお菓子を小さくしすぎないことがポイントになります。また、お菓子をいただくときは周囲に「お先に」というのを忘れないようにしましょう。お茶会は同席の人たちに気を配る必要があります。

 

同席の人に気を配る

また、お茶を飲むときも「お先に」と声をかけ、周囲の人に感謝の気持ちを示します。また、先にお菓子を食べきっておくことも重要なポイントになります。

 

いただき方と作法の流れ

お茶の流派は大きく「表千家」「裏千家」「武者小路千家」の3つに分かれます。この3つの中でもメジャーな流派として知られているのが裏千家です。ここからは、裏千家での抹茶の飲み方やお菓子のいただき方についてご紹介します。

お茶をいただくときの注意点

茶道では「薄茶」と「濃茶」でも多少作法が変わるので、代表的な薄茶の飲み方を知っておきましょう。お茶をいただくときには「お先に」の言葉を忘れずに、「お点前頂戴します」といって飲み始めます。

飲み方の作法は上記の通りですが、飲み終わるとお茶碗が回収されて次の人に順番が回っていきます。このとき、お茶碗を落とすことがないように低い姿勢で受け取るのがポイントです。

 

お菓子をいただくときの注意点

お菓子はお茶の前に食べ終わるのがポイントです。菓子鉢に入ったお菓子が運ばれてきたときは、まず「お菓子をどうぞ」と声をかけられてから手に取りましょう。隣の人に「お先に」とあいさつをした後は、懐紙(お皿の代わり)に1つだけお菓子を取ります。

お菓子を取った後は楊枝で切り分けてから食べるようにします。抹茶を飲む前に食べきるのを忘れないようにしましょう。

 

お茶会では着物以外もOK?

お茶会には着物を着て行くというイメージを持つ方も多いでしょう。伝統を重んじる方も多く、着物を着て参加した方がよいといわれています。

しかし、慣れない着物を着るのは大変であり、用意できないこともあります。そういったことから、お茶会では必ずしも着物を着る必要はありません。

着物でなくても大丈夫

お茶会に洋服で出席する人も多く、失礼のない格好ならOKとされます。しかし、ラフなジーンズやTシャツで出席するのは失礼にあたります。女性ならワンピースやブラウス、男性ならスーツを着て行くようにしましょう。

また、女性の場合、スカートの膝丈が短くなりすぎないように注意しましょう。男性の場合、スーツは無地のタイプを選び、派手ではなないネクタイをつけるようにします。

そして、靴下は白いものを選ぶのがポイントです。着物に白足袋を履くように、洋服でもなるべく白足袋に近いものを選ぶようにしましょう。

 

初釜におすすめの服装

新年で初めてのお茶会を「初釜(はつがま)」と呼びます。通常のお茶会では清楚な服装が好まれますが、初釜では華やかな色柄の着物でもよいでしょう。

初釜は基本的に着物を着用するものであり、中でも帯は格調が高い袋帯を選ぶのがポイントです。若い人であれば、成人式のときに着るような振袖がおすすめです。

 

稽古に着ていく服は?

茶道の稽古の際、初釜のような華やかな服装をすると、周囲から浮いてしまいますし稽古に着ていく服に迷ったときは、小紋や紬などの普段着に近い着物を選ぶようにしましょう。お茶会の雰囲気に合わせて選ぶことも重要なポイントです。

また、季節によっても異なります。初夏なら一重の着物、肌寒い季節なら袷生地のついている着物がベストです。

 

お茶会に呼ばれたときの注意点

遅刻しないように、席入りの時間よりも少し早めに行くようにしましょう。茶券を担当の人に渡してから芳名帳に記入します。お茶会が始まる前に控室で身支度を整えますが、このとき時計やアクセサリーなどは外しておきましょう。

また、座る位置も重要なポイントになります。正客(ホストの座る上座)や末客(菓子などを運ぶ人が座る場所)には座らないようにしましょう。

 

まとめ

お茶の作法は流派によっても違いがありますが、基本的な作法はほとんど同じです。重要なポイントを押さえて、優雅なお茶会を楽しみましょう。

どのお茶やお菓子を選べばよいのか迷っているなら、ぜひ「茶游堂」にご来店ください。 茶游堂では、さまざまなお茶やお茶菓子を取り揃えてお客様をお待ちしております。

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